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  • 執筆者の写真theater KAN

『Merde!~僕らが舞台に立つ理由』制作日誌vol.3

2019年11月22日(金)~24日(日)

新宿ゴールデン街劇場


theater KAN vol.1(旗揚げ公演)

『Merde!~僕らが舞台に立つ理由』


前売:2,500円 当日:2,800円(全席自由)


★ご予約はこちら

https://www.quartet-online.net/ticket/merde


★公演詳細はこちらからもご覧いただけます

https://www.theaterkan.com/

 

 僕たちtheater KANのメンバーに専業の舞台人は一人もいません。


 そこで稽古は週1回、毎回4時間ほどしかできません。


 しかも主宰の松崎と、DAISUKEを除いてはみんなほぼ舞台経験はゼロ。


 多難な中にも多難な前途、そんなスタートを切ったのは2019年1月でした。

 主宰が徐々に脚本を書き足しながら、一応の完成を見たのが5月。


 一般的に言って稽古期間は長ければいいというものではありませんが、上記のような事情から公演6か月前に脚本を完成させ、細々と稽古を続けてきたのです。

 途中で若干の設定変更を加えながらも、ほぼ既定路線で毎週続く稽古。

 仕事や家庭の都合でお休みするメンバーも時たまいますし、主宰がお付き合いのある劇団の公演に伺うために稽古を休む日もあります。

 そんな中、今のところ皆勤賞は外山ヒロキ、竹下群青、DAISUKEの3人です。

 今日はその中から外山ヒロキについてのお話。


 外山ヒロキ、それは一つのカオス、宇宙の神秘が生んだ大いなる謎、天上界から送り込まれ不埒な天使。彼を描写するのに適切な言葉を見つけるのは至難の業です。


 僕たちの劇団には2匹のスモーカーがいまして、主宰・演出の松崎と今回の公演で共同演出を務めるDAISUKEですが、この2人は稽古の休憩時間に煙草を吸いながらプチ演出会議をしています。


 そんなとき、DAISUKEは外山ヒロキの芝居のことを「あの人の演技にはつけるべき注文が見つからない」と評し、松崎は「あの人は放し飼いにするしかない」と言っています。

 外山ヒロキは毎回違う芝居をします。

 そこには考え抜かれた理屈、綿密な計算が・・・・・・まったくありません!!

 ただ本能のおもむくまま、心の命ずるがままです。

 そうです、演出サイドからすればこれは、相当危険な役者です!!

 ただその芝居は、松崎もDAISUKEもついつい噴き出してしまう、正体不明の魅力があります。


 外山ヒロキは気遣いの人です。

 毎回の稽古には必ずバナナを差し入れしてくれます。


 そして劇団のグループLINEに、(良かれと思って?)さまざまな動画を送り付けてきます。だいたい深夜に。そしてその動画には誰も全く反応しません。

 外山ヒロキは下ネタをやたらと好みます。洗練されたウィットにとんだ下ネタではなく、泥臭くどぎつい下ネタです。そして一人で高笑いします。インプロの練習では飛田新地の遊女を演じたがったりします。まったく何が何だか…。

 外山ヒロキは主宰に褒められても顔色一つ買えません。


 主宰が「俺はあんたと出会えて心底良かったと思ってるよ」と言っても、「俺はあんたと話してる時間がたまらなく好きなんだよ」と言っても全く反応せず、自分の言いたい下ネタを突然言って、また高笑いします。


 たまりかねた主宰が「あんた人の話聞いてる?俺はいま、あんたのことを褒めてるんだよ!」と言っても、やはり全く反応しません。


 そんな外山ヒロキですが、なんだかとっても魅力のある俳優なのです。


 主宰の松崎が若いころからとってもお世話になり、師と仰ぐバーのマスターは、外山ヒロキのメッセージ映像をご覧になったあと、「あれは一体何者???」と思われたそうです。その映像がこちら↓



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